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泌尿器科・内科
やまだ泌尿器科クリニック

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過活動膀胱とは


「トイレが近い」など排尿に関する悩みや心配はありませんか?

過活動膀胱(OAB)とは「尿意切迫感」があり、「頻尿・夜間頻尿」や時に「切迫性尿失禁」がある状態を過活動膀胱といいます。

過活動膀胱は、膀胱が勝手に縮んだり、過敏な働きをするために起こります。過活動膀胱は、加齢による膀胱機能の変化、膀胱や尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなる、前立腺肥大症、脳出血や脳梗塞の後遺症など様々な原因で起こります。また原因が特定できない場合も多くあります。

過活動膀胱では、排尿のシステムのどこかにトラブルが生じ、自分の意思とは関係なく膀胱が勝手に縮んだり過敏な動きをするため、頻尿や尿失禁などの症状が起こります。

疫学調査では、過活動膀胱の症状のある方は加齢とともに増加し、40歳以上の人口の約13%、8人に1人がなんらかの症状を抱えている結果が出ています。

男性の方は「前立腺肥大症」や「排尿後尿滴下(おしっこのあとパンツの中にちょっと漏れてしまう)」、女性の方は「腹圧性尿失禁(咳やくしゃみをした時、重いモノを持った時など)」などの症状と併せもっていることがあります。

 

過活動膀胱の診断・検査・治療

 


診断・検査

・問診  過活動膀胱質問票(OABSS)排尿チェックシートを使って、症状がいつ頃から、どんな時に出るか、出産経験の有無などについて問診します。

・血液検査 主に男性で前立腺がんの識別のため行います。

・尿検査 腎機能の状態や感染症などを調べます。

・超音波検査 膀胱に残っている尿の量や状態を調べます。


治療  

過活動膀胱は、主に薬による治療が行われます。また薬とあわせて、「膀胱訓練」「骨盤底筋訓練」などを行うと効果的です。

また男性で前立腺肥大症が過活動膀胱の原因になっていることが多く、まず前立腺肥大の治療を行います。

膀胱や尿道の働きを支配する神経を刺激することで症状を改善する「電気刺激療法」や「磁気刺激療法」などの治療法もあります。           

過活動膀胱の新しい治療法


「ボトックス®(ボツリヌス毒素)膀胱壁内注入療法」


2020年4月より保険適応になりました新しい治療法です。

ボトックスを膀胱壁内に注射することで筋弛緩作用を示し、過活動膀胱による様々な症状(尿意切迫感、頻尿、尿失禁)を改善します。

治療後2~3日で効果が現れ、通常は4~8ヶ月効果が持続します。

投薬で症状が改善されない方がボトックス治療の適応になります。

通院でできる治療法ですので、治療をご希望の方はご気軽にご相談下さい。

日常生活で注意するポイント